日本人に乳がんが増えた原因とは
日本人女性の乳がんは増加の一途をたどっています。
2006年には4万人、現在では6万人を超えてじつに日本人女性の14~15人に1人が乳がんに罹患している計算になるのだそうです。
乳がん罹患率は今後さらに増えていくことが予想され、ここには日本人の生活習慣の変化が大きく関わっていると考えられると言われています。
ライフスタイルの欧米化が乳がん罹患率に影響も
かつて、日本人女性のがんの第一位は胃がんでしたが、2000年代にとって代わったのが乳がんでした。
これには1955年ごろを境に変化した、日本人の食生活の変化も要因の一つと考えられています。
戦後から高度経済成長期にかけて、日本では都市部を中心に、野菜や大豆、魚中心の食生活から、肉や乳製品などを中心とした動物性たんぱく質や脂質の多い食事に変化していきました。
さらに女性の社会進出にともなう晩婚化など、ライフスタイル全般の欧米化が日本人の乳がん罹患率の増加に影響を与えていると考えられるのだそうです。
バランスの良い食生活が乳がん予防の一つ!
ライフスタイルの欧米化が影響となると、肉中心の食生活をあらためる必要性を感じます。
海外でも和食は究極の健康食として注目を浴びていますので、もっと自国の食を見直すのも手かもしれません。
バランスの良い食生活をとるためには、
- 脂っこい食事を避けること
- 野菜や果物、大豆などの豆類、穀類をバランスよく食べること
- アルコールはほどほどに
に気をつけてくださいね。
東京が乳がん罹患率ワースト1位!
乳がんは都市部の女性に多い疾患だということを知っていましたか?
とくに東京は罹患率・死亡率のワースト1位です。
そのほか大阪など都市部ほど罹患率が高くなる傾向があるのだそうです。
もちろん人口が多いせいもあるでしょうが、ストレスの多い都市型の生活や未婚化、晩婚化が進んでいること、さらには夜勤などによる体内時計の乱れなども一因といわれているそうです。
毎日の生活が自分の体を作っていることを再認識して、日々の生活を少しずつ改めていきたいですね。